「海外で稼げるよ」10代女性を誘拐しカンボジアの特殊詐欺拠点に送り込んだ疑い、暴力団員を再逮捕
本記事は複数の公開情報をもとに事実関係を整理したものです。逮捕・捜査段階の内容を含む場合、それは刑事手続きの一段階に過ぎず、有罪が確定した事実を意味するものではありません(推定無罪の原則)。起訴・不起訴・裁判の結果など、その後の経過について新たな情報が確認され次第、内容を更新します。本記事は特定の個人・団体・国籍・民族・思想信条を不当に貶める意図はなく、事実に基づく客観的な情報提供を目的としています。
警視庁は2026年8月17日、未成年者誘拐の疑いで、住吉会傘下組織の組員、山尾輝斗容疑者(26)を再逮捕したと発表した。日テレNEWSなどの報道によると、容疑者は仲間と共謀し、2025年10月、東京・新宿区歌舞伎町に出入りしていた当時10代の女性に対し「海外で稼げるよ。1週間で500万円稼いでる子もいるよ」などと声をかけ、荒川区の宿泊施設に連れ込んで誘拐した疑いがもたれている。
女性はその後、パスポートを取り上げられた状態で羽田空港からカンボジアの特殊詐欺拠点へ出国させられ、電話でお年寄りらをだます「かけ子」をさせられていたという。女性が2026年7月に拠点から逃げ出し、現地の日本大使館に保護されたことで事件が発覚した。稼いだ金はすべて容疑者側に送金させられていたと説明しているという。容疑者が同様の容疑で逮捕されるのは今回で5回目。
現在の状況: 誘拐の指示系統や、女性が送り込まれた拠点の運営実態については本稿執筆時点で明らかになっていない。続報が入り次第更新する。
カンボジアを拠点とする特殊詐欺組織をめぐっては、中国人幹部の指示を通訳していた男が逮捕された事件(関連記事)や、現地から移送された13人が逮捕された事件(関連記事)なども報じられており、日本人が「かけ子」の調達役を担い、若年女性を含む人材が現地に送り込まれる実態が繰り返し明らかになっている。
編集部の視点
現時点では起訴・不起訴の判断が出ておらず、捜査段階の情報に基づく記事である点に留意されたい。逮捕はあくまで刑事手続きの一段階であり、有罪が確定した事実を意味しない(推定無罪の原則)。なお、警察庁・法務省の統計によれば、来日外国人による刑法犯の検挙件数は2023年から2年連続で増加している一方、2005年のピーク時と比べると依然として低い水準にある(関連記事)。個別の事案が全体の統計的傾向を代表するとは限らない点を踏まえた上で、続報を注視したい。