移民・共生
2026-09-17

ベトナム人移民を小型ボートやトラックで英国へ密航、5人に最長12年の刑 不法収益1.8億円超をベトナムへ送金

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本記事は複数の公開情報をもとに事実関係を整理したものです。逮捕・捜査段階の内容を含む場合、それは刑事手続きの一段階に過ぎず、有罪が確定した事実を意味するものではありません(推定無罪の原則)。起訴・不起訴・裁判の結果など、その後の経過について新たな情報が確認され次第、内容を更新します。本記事は特定の個人・団体・国籍・民族・思想信条を不当に貶める意図はなく、事実に基づく客観的な情報提供を目的としています。

欧州司法機構(ユーロジャスト)は2026年9月17日、ベトナム人移民を英国へ密航させていた犯罪組織の摘発について、英国で5人に有罪判決が下されたと発表した。ユーロジャストの発表によると、5人には移民の密航助長の罪で12年から4年、マネーロンダリング(資金洗浄)の罪で8年から2年の刑がそれぞれ言い渡された。

この組織は、ベトナム人移民を小型ボートやトラックで英国に運び、1人あたり最大2万ユーロ(約340万円)の渡航費を徴収していた。支払えない移民は強制労働に従事させられていたという。組織は犯罪収益180万ユーロ(約3億円)超を、送金業者を通じた800回以上の銀行取引によってベトナムへ還流させていた。捜査はベルギー、フランス、英国の3カ国が合同捜査チーム(JIT)を組み、ユーロジャストが調整役を担い、欧州刑事警察機構(ユーロポール)が協力して進められた。2026年3月の合同作戦では、フランスで16人、英国で3人が追加で逮捕されている。

現在の状況: 強制労働に従事させられた移民の人数や保護状況、組織の残るメンバーの捜査状況については本稿執筆時点で明らかになっていない。続報が入り次第更新する。

欧州では2026年9月にも、シェンゲン圏の空港を経由して移民を英国へ密航させていた別の組織が17カ国の捜査で摘発されている。関連記事

編集部の視点

技能実習制度は2027年4月に「育成就労制度」へと移行する予定であり(関連記事)、本件のような動きも、この移行過程における制度設計の一環として位置づけられる。受け入れ拡大を進める際には、送り出し国側の仲介業者問題や、受け入れ企業側の管理体制整備など、実務レベルでの課題も同時に解決される必要がある。制度が「絵に描いた餅」にならないためには、施行後の運用実態を継続的に検証していく視点が欠かせない。

出典: Eurojust(欧州司法機構)
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