移民・共生
2026-09-22

シェンゲン圏の空港経由で英国へ移民密航、17カ国の捜査で6人逮捕 偽造文書1000通超を販売 ユーロポール

タグ: 移民・共生 EU イギリス スペイン オーストリア アフガニスタン パキスタン 海外事例

本記事は複数の公開情報をもとに事実関係を整理したものです。逮捕・捜査段階の内容を含む場合、それは刑事手続きの一段階に過ぎず、有罪が確定した事実を意味するものではありません(推定無罪の原則)。起訴・不起訴・裁判の結果など、その後の経過について新たな情報が確認され次第、内容を更新します。本記事は特定の個人・団体・国籍・民族・思想信条を不当に貶める意図はなく、事実に基づく客観的な情報提供を目的としています。

欧州刑事警察機構(ユーロポール)は、シェンゲン圏の空港を経由して移民を航空機で英国へ密航させていた犯罪ネットワークの捜査について、2026年9月22日の一斉取り締まりでオーストリア、イタリア、スペイン、英国で計6人を逮捕し、10カ所を捜索したと発表した。ユーロポールやInfoMigrantsの報道によると、この捜査には計17カ国の法執行機関が情報を提供し、ユーロポールが各国間の情報交換の中心的な役割を担った。押収品には身分証明書、電子機器、証拠品、多額の現金が含まれる。

このネットワークは、合法と非合法の渡航手段を組み合わせる手口を用いていた。移民の多くは本物のパスポートとシェンゲン圏の観光ビザでEUに入域した後、身分証明書を破棄。偽造文書を使って真の身元を隠し、EU域内を移動して英国へ渡っていたとされる。組織は複数のセルで構成され、オーストリアのウィーンとスペインに偽造文書の製造拠点があったという。密航の利用者はアフガニスタンとパキスタン出身者が中心で、スペイン拠点のセルは1000通を超える偽造文書の販売で200万ユーロ(約3億4000万円)以上を得ていたとされる。組織は携帯電話店を通じたマネーロンダリングにも関与していたとみられる。

現在の状況: 逮捕された6人の国籍や役割、起訴の見通し、密航した移民の総数の確定値については本稿執筆時点で明らかになっていない。続報が入り次第更新する。

編集部の視点

技能実習制度は2027年4月に「育成就労制度」へと移行する予定であり(関連記事)、本件のような動きも、この移行過程における制度設計の一環として位置づけられる。受け入れ拡大を進める際には、送り出し国側の仲介業者問題や、受け入れ企業側の管理体制整備など、実務レベルでの課題も同時に解決される必要がある。制度が「絵に描いた餅」にならないためには、施行後の運用実態を継続的に検証していく視点が欠かせない。

出典: ユーロポール / InfoMigrants
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